write by 垣本

弊社の「賑わい創造事業部」はennoieミドリバシを運営している。

その目的は、「大垣を日本一楽しいまちにする。」こと。

なんとも抽象的な言葉ではあるが、詳しく説明すると、大垣のまちで新たに起業を目指す方の支援を行い大垣市(ミドリバシ界隈)で事業を営む人をつくっていく取り組みだ。

これから飲食店を始めたいけど、すぐ始められる勇気がない、場所もない、設備もない。そんな方がトライアルとしてチャレンジできる場所がennoie ミドリバシ。

イベントの企画運営、場所の提供、さらには新しく店を構えるための不動産、設計、施工をノンストップでサポートできる。

そしてその先には大垣にあるたくさんの空き家に新たなチャレンジをする方が入居し、まちとして新たな価値を生み出すことを目的としている。

 

昨年8月にこんな方に出会った。

昨年5月まで大垣市のカフェで働いていたのだが、いろいろあり店を畳むことになったそうだ。

「今までは、いろんな飲食店で働いていたけど、次は本当に自分のこだわった食材とスタイルでやっていきたい。その準備期間と料理の腕が鈍らないように、ミドリバシで僕ができることをやってみたいんです。」

それがミドリバシカフェの店主萩田さん。

そうした経緯で、ポップアップという形で9月から「ミドリバシカフェ」を運営することなった。

お店に並ぶ焼き菓子は萩田さんが一番こだわっていて、特にマフィンとスコーンは絶品。食べても身体に優しいをテーマに、国産材料にこだわって毎日焼き上げる。

だが、9月のオープン当初は、正直最初は一日3、4組くらいしか客がいなかった。

こんなに美味しい焼き菓子が食べられて美味しい飲み物もいただけるのに…と思いながら、ミドリバシとして萩田さんと一緒に集客方法を考えた。

ミドリバシカフェ専用のインスタグラムを作って毎日アップしよう。

チラシ作って配って、ぜひ一度カフェに来てもらおう。

そうすれば絶対に気に入ってくれるはず。

そんなこんなで、徐々にカフェに来る増えてきて、「常連さん」もできた。

 

そんな中、ミドリバシから徒歩一分の3階建てのビル「昭和ビル」のオーナーさんから、ビルの活用についてお話をいただいた。

そこでは新たにカフェをやりたい方を探しているとのことだった。

まさに、萩田さんがいる!!と思い、そのビルへの入居が決まった。

新店舗の設計を弊社が行った。

こんなお客さんに来てもらいたい。

素材にこだわった思いが伝わるような店の雰囲気にしてほしい。

と、萩田さんと一緒にこれからの店のことや思いを共有してプロジェクトは進んでいった。

 

そして、いよいよ4/26のオープンを控えている。

ミドリバシでのカフェ運営は4/10をもって終了となる。

少し寂しい気持ちではあるが、ここから巣立ちこれから一緒に街の風景をつくる仲間として関われることに感謝し、また全力でサポートを続けていきたい。

そしてこのまちで商売したい、なにか始めたい、と思う人で溢れる「日本一楽しいまち」の実現へとつなぎたい。