write by 桐山

連休に谷口吉郎・吉生記念金沢建築館を見学してきました。

この方の作品は、これまで、豊田市美術館、東山魁夷美術館(長野)、京都博物館、鈴木大拙記念館等を見に行きました。

その都度感じるのは、シンプルなデザインに徹し、余計な物を全部除いたディテールには究極の美があるんだ、と言う表現力の凄さである。

以前美の巨人にも登場され、建築家=哲学者のような空気観を醸し出す人柄にも圧倒された覚えがあります。

鈴木大拙の記念館は、建物としては小さな規模ですが、周りの水盤、樹木、庭、アプローチ、石の表情等全部が谷口氏の頭の中で組み立てられていて、思惟の空間を見事に作り上げておられます。

桐山もひととき時間を過ごしましたが、若い来場者も多くお互いにゆっくりした時間を感じる事が出来ました。

弊社の「ミドリバシ」も女性に人気があります。

川、縁側、樹木、通りの狭さ等が微妙な間合いを保っていて、効率、スピード、経済性とは対局にある事が人を引き付ける魅力になっているのだろうと思っています。

ミドリバシの拡張と充実を行い、場の力を高めて行きたいと思います。