カテゴリー: ■キリヤマ*コラム

浅野撚糸㈱福島工場着工にあたって

write by 桐山

11月1日の地鎮祭に出席する予定で、前日に陸前高田と南三陸を訪問させて頂きました。
震災遺構や慰霊施設があり、改めて被害の甚大さに祈りを深める時間でしたが、復興は着実に成果を上げていて広場は小さな子供連れの家族で賑わっていました。
子供の声や笑顔は心を癒してくれて、元気にしてくれ、生きる力を与えてくれます。

翌1日の朝8時に双葉町の現場に入ると、今だ除染解体と整備の両方が行われていて、帰還困難区域で誰も住んでいない、此処だけ復興されずに10年間取り残されたままになっているのが、何とも理不尽に思いました。

その双葉町に東日本大震災の復興に協力するとの浅野社長の強い意志で始まったこの事業、マスコミのインタビューでは「この施設に来たら、元気になれた。明るくなれる人が一人でも増えていく事を願って建てる」と発言されていました。
一企業の挑戦としては大きすぎる課題です。
それに果敢に挑戦されるのです。

今から色んな困難が起きると思われますが双葉町に一日も早く笑顔が戻ってくれることを願い、必ずや成功させると誓った地鎮祭でした。感謝

街を愉しくするのでは無く『お困りごとを解決する』のです

write by 桐山

大阪で長屋の利活用を長年取り組んでおられる方を訪問した。
桐山が色々と全国を徘徊するのは、大垣市のような地方都市は人口減少と高齢化が急速に進んでおり、弊社のような建築業界はパイが収縮していくと言う危機感を持っており、解決策は、業種を変更するか?この現状の中で何が出来るのか?変革を続ける事の二択しかないと考えているからです。

大阪市阿倍野区、戦争でも焼失しなかった長屋が残っています。
其処で17年も長屋の利活用を手掛けてこられた信念の人でした。

『困っている事を解決させて頂く』

不動産業者さんのイメージとは違った笑顔が好印象で100年近く会社が続いている要因だと思いました。

下町の風情が残る住宅街、地下鉄2駅くらいの間、人口3万人程度に80店以上の飲食を中心に再生していました。
新しいビルも立ち並んでいますが1本裏通りに入ると住宅街で、築80年とかの長屋、これが素敵なレストランに変化している。
お買い物は梅田に出るけど外食は地元の店で事足りる、しかも美味しいと来たら結果として住む人が増えて、街の価値があがる。

年1回公園でお祭りを開催すると、地元の飲食店がほぼ参加してお客様も4000人程度が集まって頂ける一大イベントになって続いている。
700人居た小学校は300人に減り、今また400人に増えてきたと。
親子2代でPTAをされた方ならでは持てた信念だと思う。

大垣の10年後に何が出来るのか?自分及び会社の社会的存続意義が問われる時代になっていると思います。

鎌倉へ

write by 桐山

先日鎌倉に行きました。
会社訪問をさせていただいている中で、鎌倉に素晴らしい会社様がある事を知り、一日会社訪問をさせていただきました。

エネルギッシュに街づくりに取り組んでおられ、まず驚いたのが社員さんの服装でした。
カジュアルな装いで仕事する事が当たり前で、個性が出ていて良かったです。
逆に先方から見たら、弊社は白のシャツで揃えていて『制服』ですか?と言われる始末で、時代錯誤に映ったのでしょう。

 

遊休不動産の活用を、葉山、鎌倉、茅ケ崎で実行されていて、地域の皆さんと共に使え、且つ、事業として成り立てていることが素晴らしいと思いました。
中には蔵を改造した1棟貸しのゲストハウスもあり、インテリアが非常に良かったです。
若い女性に人気で、稼働率が高いとの事でした。

 

訪問の合間に、中学の修学旅行以来の鎌倉の大仏、八幡宮、鎌倉文華館を見学しました。
文華館は坂倉準三氏の建物ですが、初めて見学できました。
小さな美術館ですが、築60年ほど、リニューアルされていますが往事のデザインは残されていて、中庭、ピロティ、大階段等、見所満載でした。
物が無い時代にこれほど工夫して作り込んでいる事に感動しました。
池の置き石に建物が乗り、2階が白壁で処理されていて、地域に馴染んだ設計がされている事と実物を見れた事が良かったです。

 

鎌倉、小金井、西国分寺と慌ただしく移動した会社訪問でしたが、実に刺激を受ける事が出来ました。

感謝

 

賑わい事業

write by 桐山

先日、高松で会社見学をさせて頂いた。
その女性社長の活躍ぶりが凄い。
お聞きすればするほど社長の人間味が判り、事業化や経営的視点より興味がある分野で何か自分に出来る事は無いか?と思い打ち込んで来られた事に気づきました。
それが出版社の知るところとなり、本を出し、関東に支店を作るように活躍の場が広がっていったようです。

かき氷屋さんの中庭で懇談をさせて頂きましたが、一本奥まった所に店があり、道路からは入り口が見えませんでした。
昨今のインスタの普及もあり、路地を通ってお客様が来ていただける環境として仕上がっていましたが、普通なら選ばれない立地を転換させておられました。
中古の建物のみ取り扱い、自分は不動産業ではなく大家さんだと表現され、店子さんとの長い付き合いを続けておられる。
テナントも自社でデザインし施工する。
あの会社のテナントはテイストがこうだ、と決まっていて、それが良いから出店を希望されるのでブランド力がどんどん付いて来ます。
地域も、10分~15分程度で移動できる場所に絞り込んで仕事をされていました。
店舗は賑わっていました。
弊社もまず1棟、始めていくように行動します。

山の中のカフェ

write by 桐山

連休中に、インスタに魅せられたカフェを巡った。

テーマは山の中のカフェ。

  

  • 了庵・・・鬼岩公園の旅館・了山のカフェ

渓谷の中に落とし込むように建っていて、建物は道路からほぼ見えない。
狭い坂道を下って行くと門があり、此処からテラスに至る。
中も良いが、今回は外で少し寒いくらいの風を感じながらお茶を飲む。
水の音が心を休めてくれて何とも言えない気分になれる。

 

  • 休暇小屋・・・土岐インターから山に向かう、頂上のゴルフ場の奥にある。

これも看板が無いし小さな建物が見えるだけ。
デッキは座ってお使いくださいというイメージで手摺も何も無い。
此処も外でコーヒーを飲んだ。
上から見下ろす景色が、天候も良かったので大変気分よく過ごせる場所です。
中々店にたどり着けないと思うのですが、かなり遠方からの車もありました。

 

  • テラサ・・・吉良海岸のカフェ

此処も看板は表札のような大きさ。
建物は全く見えずに海だけがある。
探さないと中々行けない店です。
超繁盛していて、桐山が15時に行ったら、「夜までには入店できますが料理は無い可能性がある」との事。
ウェイティングは20組以上だった。
諦めて帰宅したが、再度チャレンジしたい店である。
近くには立派なリゾートホテルがあるのですが、何故か此処が若者に人気のようです。

富山県朝日町の町おこし・・坂東秀昭氏

write by 桐山

3月13日に朝日町で活躍する坂東秀昭氏に会いに行った。
飾らない、素で話せる素晴らしい青年社長でした。

設計事務所として苦労して9年間下請け仕事を続け、柔道家で国体にも出場しているスポーツマン。
話す事や営業はとにかく下手だと、40歳から再度学び、どう生ききるのか?と自分の死に様を決めた人です。

人口11,000人の富山県では一番早く消滅する町と言われている地域だそうで、此処の空き家を利活用する事業(ボランティアで)を始めたそうです。
失敗したり騙されたり散々な目に合いながらも、自分の思いを作り上げていきました。
空き家は毎年30件増えて行き、当初600件あったとのこと。
今では空き家の増加は止まったが人口減少は続いています。
その中で移住者を呼び込み、町を巻き込み、地方創生を学び、15店を作り上げ成果を上げて、『地域に愛される良い会社を目指す』と話してくれました。


坂東氏の朴訥とした話し方についつい引き込まれていく。

『時間はかかるけど、わざと遠回りをして来た。』

お客様にとって幸せとは何か?


坂東を信じていただく事ができて今がある。

と。

個人事務所も、今は社員6人の会社に育ちました。
営業はしない(本人は出来ないと)けど、お客様が集まってくる会社です。まだまだやれる事は無限にあると、実感できた時間です。

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