write by 西垣

少し前の豊田君のコラムにもありましたが、山梨の清春芸術村に男性社員だけで研修に行ってきました。

その日だけ天気がとても悪く、あまりゆっくり見学する事が出来ませんでしたが、写真では感じとれない、実際に見たり触ったり、空間を感じる事が大切だとあらためて思うことができました。
研修の内容は豊田君が詳しく話してくれましたので、 私はこの研修の後、近くにちょうどありました『キースへリング美術館』に立ち寄った話をしたいと思います。

実はここに来るのは2回目で、しかも何十年か前にどこかへ社員研修をした後に私が「行きたい」とリクエストしたのでした。
今回は、あれから増築がされて展示内容が増えていたり、ホテルが新設されていたりしているので、もう一度観に行きたいという気持ちと、若い社員さんにも見せてあげたいという思いがあり、立ち寄る事にしました。

ユニクロのプリントTシャツでよく見かける事が多いですが、アンディ・ウォーホルやジャン・ミシェル・バスキアなど、ポップ・アートを牽引する代表的な美術家です。
ニューヨークの地下鉄構内で広告板に自発的に描いたグラフィティー・アート、またストリート・アートの先駆者として、私が好きなアーティスト、エリックヘイズという人も共に絵画作品の個展やグループ展へと活動を広げていった仲間のひとりだったので、共通するような作品があり興味のあるアーティストです。

基本的には色鮮やかで動きのある楽しそうな表現の、よく見かける作品が展示されているのですが、この美術館には、表現が激しくあまり表に出てこないような作品が多数見る事が出来るので、キースヘリングをより知ることが出来ます。
増築された部分には、今までの活動の様子の動画や写真、日本来日の様子やイベントポスターなど、そこの展示の仕方もすごくかっこ良く、キースヘリングを表現していると思いました。

何よりもキースヘリングを表現しているのが、この美術館建物本体です。
大自然を融和し『闇から希望へ』というテーマで、80年代の混沌とした大都市ニューヨークで生まれたキースヘリングのアートが放つメッセージを体感できるように空間を設計されました。

リニューアルオープンでは、『生命の荒々しさ』をキーワードとし、生命力がまるで自然の地形に反響するかのような斬新な設計となりました。
外壁には波動をデザインし、中庭には稲妻形の壁が出現してあるそうです。
今回は大雨だったので、外観と中庭を見る事が出来なくとても残念でした。

最後の楽しみ、お土産のグッズコーナーです。
家族へのお土産を探している時、箱の中にキースヘリングのキャラクターオブジェの何が入っているか分からないという、よくあるお楽しみBOXを購入しました。
中でもキースヘリングとアンディ・ウォーホルとコラボした『アンディマウス』が欲しく、箱を振って 重さや形状を想像して ひとつだけ選び、その場で開けると次々と買ってしまう性格なので、ワクワクしながら帰宅しました。       お酒を飲みながらちょっと落ち着いた時に開けましたら、なんと、欲しかった作品が出てきました。
このキースヘリングの作品が一番思い出に残り、今日から一番大好きな作品となりました。