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街を愉しくするのでは無く『お困りごとを解決する』のです

write by 桐山

大阪で長屋の利活用を長年取り組んでおられる方を訪問した。
桐山が色々と全国を徘徊するのは、大垣市のような地方都市は人口減少と高齢化が急速に進んでおり、弊社のような建築業界はパイが収縮していくと言う危機感を持っており、解決策は、業種を変更するか?この現状の中で何が出来るのか?変革を続ける事の二択しかないと考えているからです。

大阪市阿倍野区、戦争でも焼失しなかった長屋が残っています。
其処で17年も長屋の利活用を手掛けてこられた信念の人でした。

『困っている事を解決させて頂く』

不動産業者さんのイメージとは違った笑顔が好印象で100年近く会社が続いている要因だと思いました。

下町の風情が残る住宅街、地下鉄2駅くらいの間、人口3万人程度に80店以上の飲食を中心に再生していました。
新しいビルも立ち並んでいますが1本裏通りに入ると住宅街で、築80年とかの長屋、これが素敵なレストランに変化している。
お買い物は梅田に出るけど外食は地元の店で事足りる、しかも美味しいと来たら結果として住む人が増えて、街の価値があがる。

年1回公園でお祭りを開催すると、地元の飲食店がほぼ参加してお客様も4000人程度が集まって頂ける一大イベントになって続いている。
700人居た小学校は300人に減り、今また400人に増えてきたと。
親子2代でPTAをされた方ならでは持てた信念だと思う。

大垣の10年後に何が出来るのか?自分及び会社の社会的存続意義が問われる時代になっていると思います。

洗車革命2

write by 豊田

今回も前回に引き続きEK-ZEROについて、実験によって出された性能を紹介します。

この情報はHPから得ることができなかったため問い合わせ、回答をもらったものです。

なぜ問い合わせることになったか?

車好きの友達に“水なし洗車は絶対に傷がつくから使いたくない”と言われました。

私もEK-ZEROを使用していて、傷がついている実感はなかったものの、見えない細かい傷はついているのだろうな、と気にはなっていました。

そんな時ラジオから“EK-ZEROは水洗いよりも摩擦係数を減らせる”という情報が聞こええきました。

早速HPで調べたのですが、そんな情報は載っていませんでした。
この情報が数字で分かれば自分も納得できるし、次友達に言われた時示すことができると思い問い合わせることにしました。

 

~問い合わせ結果~
(長文で回答いただきましたが割愛して添付させていただきます)

試験方法は、弊社にある会議用のデスクの上で試験を実施しています。

用いた素材 :1.自動車シャンプー用のスポンジ  
       2.一般的な雑巾  3.EK-クロス

垂直抗力の代わりに1kgの重りを用いて水平方向に引っ張る際の力を計測

1.適度に水分を含んだ状態のスポンジ(手にもって水滴が滴る程度)  630g2.テーブルに水滴を付け、雑巾で拭き上げた状態の水平移動力     620g3.乾いた状態のEK-クロスでの移動力               260g(3-2)EK-ZEROを吹き付けてEKクロスで拭き上げた移動力   360g

通常の水洗い洗車との比較ですと、以下の様になると思います。

1.水洗い、もしくはシャンプー洗車 630g + 拭き上げ 雑巾 620g = 1250g
2.EK-ZEROと専用クロスによる拭き上げ (空拭き 260g ~ 水分を含んだ状態 360g) =260g~360g程度

上記の比較でみますと、水洗い洗車とEK-ZEROの洗車では、3.5倍~約5倍程度の差が生じます。この差の分だけボディーに傷が入るリスクがあると言える、と思います。
水洗い洗車の場合、この後にコーティングもしくはWAXをかけるとなると、さらに摩擦が増える事になります。
また、一度EK-ZEROを使用した状態で再度上から使用されるときは、コーティング成分が残っていればスリップ性が向上し、より傷が入るリスクは軽減されると思います。

(EK-ZERO公式サイト 問い合わせ回答 引用)

 

この回答を頂き、摩擦係数の違いでどれくらい傷のつきやすさが違うのかはわかりませんが、ボディーをこする回数が減ることから、傷つくリスクが減ることがわかりました。

機会があればお試しください。

P.S. EK-ZEROにエアゾールタイプが発売されたので、近日使用したいと思います。

商業リゾートVISON

write by 西垣

ここ1、2年、家族旅行を計画しては旅行先に緊急事態宣言が出てしまい中止にするという事の繰り返しをしてきました。
いつもは音楽イベント、旅行先の観光地を時間のある限りまわるという旅行をしてきましたが、今回は少し伊勢神宮をぶらりとして、ホテルで食事と温泉でゆっくりするという旅行を計画しました。
ホテルの目の前がすぐ鳥羽湾で、ロビー・露天風呂・お部屋から素敵な海の景色が眺められました。
夜には目の前の島から花火が上がり、ホテルの中でしたが、家族でとても良い気分転換ができました。

今回 お話したい事は、その旅行の帰り道に立ち寄った『商業リゾートVISON』です。
あまり下調べをせずに、高速のパーキングエリアのような気持ちで寄ったのですが、とても良い施設を見回る事が出来ました。

豊かな自然を持つ土地で、VISONでは「癒・食・知」を軸とした、幸せな体験が出来る場所というテーマを基に、4月にマルシェ・スイーツエリアがオープンし、6月には 薬草湯お風呂エリア・木や森をテーマにしたエリア、そして7月20日に全てのエリアがグランドオープンしたそうです。

全てのお店を見ていくには時間が足りませんでしたので、散歩感覚でぶらりとしたのですが、どのお店もこだわりがつよく、いろいろな過程をへて、最終的にたどりついた製品という感じがしました。
次回 来る事があったら、よく調べて厳選して立ち寄ろうと思いました。

その中でも、木や森をテーマにした体験・体感型施設「kiond」で休憩がてら、ちょっと立ち寄る事にしました。

ここでは、木材から家具・アート作品を作るワークショップや、森の散策・焚火起こしなどの体験ができるイベントをおこなっています。
室内には小さい子どもが遊べる、木の香りあふれ 迫力のある木製ジャングルジムなどがあるプレイグラウンドと、アウトドア・動物・昆虫・植物など自然に関する専門書や絵本が置いてある小さな図書館が併設されたカフェがありました。

私たち家族はこの施設がとても居心地が良く、いつまで居ても飽きないスペースでした。
子どもにいろいろな自然に関する知識・興味をもたせ、そこでの体験をもとに自然の事を考えるという、これからの生活にとても大切な事が学べる施設だと思いました。

最近はコロナの影響で出来ていないのですが、私たちも仕事の一環として、子どもに建築関係の職業体験をしてもらい、仕事に興味を持ってもらうなどのイベントを行っているのですが、その延長として環境という事も 子どもたちに興味をもってもらい、考えていくイベントを開催していきたいと思いました。

フードハブプロジェクト神山

write by 垣本

先日、徳島県は神山町「地方創生の先進地」に行ってきました。

3日間の滞在の中で、印象に残った取り組みを紹介します。

 

『フードハブプロジェクト神山』

 キーワードは「地産地食」

農作物のブランド化や6次産業化の支援ではなく、地域で食にまつわるサービスを生み出し、農作物を地域で食べることで経済を回していくというコンセプトだそう。

確かに考えてみると、地方で作った農作物を市場の大きい都市部で高値で販売する『農作物のブランド化(すごい大きくて甘いいちごがイメージしやすい)』って農作物のお金は地方に落ちるけど、その食材を使ったサービスは都市部で起こってしまう。従来の生産地(地方)と消費地(都市部)の関係は変わらない。

農作物を作る人のみが頑張る仕組みは、生産者への負担となる。加えて、生産者が都市部に向けた商売をしても、同じ地域内に住む人にとっては、その食材や生産者に対して愛着は湧かないし、応援したい気持ちも起こりにくいように思える。都市部からの評価がその地域の評価として考えるのはなんか寂しいし、時代錯誤に思える。

このフードハブプロジェクトでは、地域の農作物をふんだんに使った食堂「かま屋」やベーカリー兼食品店「かまパン&ストア」をオープンしたほか、神山に息づく食文化や郷土料理の再生、オーガニック農業の導入などに取り組んでいる。

生産者に加えてレストラン・加工業者・販売業者などの様々なサービスが地域内に生まれ、循環させることができる。そうすることで雇用が生まれるし、農業が元気になり、景観を維持していくことにもつながる。

地元で自分たちらしく生業を育み、生活を営む。

未来的だけど、自然なことだよなー。

大垣近郊でも農法にこだわった農家さんや素材にこだわった料理人さんたちと一緒にこんなプロジェクトを始められたらなぁ。

中村久子の生涯

write by 奥村

『中村久子の生涯』という本を読みました。

中村久子さんは、明治30年11月25日に岐阜県高山市で生まれ、3歳で突発性脱疽(肉が焼け骨が腐る病気)にかかります。
医者から両足とも切断しなければならないと聞いた両親は、いきなり降りかかった災厄にうろたえるばかりで、「わが子の病気を治せ給え」と、藁をもすがる思いで天理教に足しげく通いました。
家は貧しい畳屋暮らしで、蓄えは医者代と天理教への奉納に消えました。

それでも手足を切らないで済ませようと翻弄しているうちに月日は流れ、ある日、母あやが久子を炬燵のそばで寝かし、台所片付けを終えると、床に繃帯が落ちていました。
何気に拾い上げた繃帯の中には、真っ黒になった久子の左腕がありました。
五本の指が付いたまま、自然にもげ落ちていたのです。

そこでついに、両腕両足を切断することを決心しました。

久子は6歳の時に失明し、父親がなくなります。
失望したあやは、手足のない久子をおぶって川に飛び込もうとしましたが、思いとどまり、その後久子を何でも自分でできるように厳しく躾けていきます。

「できるまでやってみることです。やれないのは、やってみないからです。」

と母の叱りを受けながら失敗を繰り返すうちに、久子の心は『いつか必ずできる』という思考へと変わっていきます。
そのうちに刺繍、編み物、掃除、洗濯、書道、料理と、何でもできるようになっていきました。
なんと口の中で針の穴に糸を通すこともできるようになったというのです。

しかしそこには、血のにじむような努力があり、
「私にとってどんなことも、易々とできあがったものはございません。言い表すことのできない難儀と苦労の果てにできあがったのでございます。しかしここまでできたのも、みな母の厳しい躾けによるものでございます。思えば冷たい母の仕打ちは、何物にも勝る愛情だったのですね。」
と語っています。

さらに母は
「人間は働くために生まれてくるのです。できないとは何事ですか。」
と叱り続けます。

20歳になった久子は、母の躾け通り、自分で働いて生き抜くことを選びます。
そして見世物小屋に入ることを決心します。
『だるま娘』として、名古屋の大須堂の宝座で初舞台を踏みました。
大正6年12月には、大垣駅にも巡業に来たことが本に書かれていました。

そして23歳で結婚し、長女を出産し喜びも束の間、夫が病死します。

ここまでの人生だけでも激動の人生ですが、とてつもない努力と強い精神力で、自ら人生を切り開いて生き抜いてこられる姿を読むと、自分はどれだけ恵まれているかが身に沁みました。

その後もすさまじい人生を送られますが、やがてこの生き方に感銘を受けたヘレンケラ-が3度も久子さんと面会をします。
また、身体障碍者の模範として厚生大臣賞を受賞し、天皇陛下からお言葉を賜ります。
久子は生涯一切公的な扶助を受けませんでした。

「いただかんでよかった」
「見世物小屋の住人でも、働かしてもらったことは大きな幸せだった。天皇陛下も厚生省も、見世物小屋におった住人でも、人間の一人としてあつかってくださったことは大きな感謝でございました。それからというものの、できるだけどんな人ともなるべく自分の力で働いていくよういつも申します。どんなところにも生きていく道はございます。」
と最後に語っています。

両手両足がないと嘆くよりも、人として生かされていることに感謝しながら生き抜かれた人生にただただ敬意を払う事以外思い浮かばないほどでした。
あれがない、これがない、あの人が悪い、世間が悪いなど私たちはとかく自分の境遇を他人や社会のせいにしがちですが、中村さんの生き方を読んで、自分で道を開く強さを自分自身が持たないといけないと改めて深く感じました。

鎌倉へ

write by 桐山

先日鎌倉に行きました。
会社訪問をさせていただいている中で、鎌倉に素晴らしい会社様がある事を知り、一日会社訪問をさせていただきました。

エネルギッシュに街づくりに取り組んでおられ、まず驚いたのが社員さんの服装でした。
カジュアルな装いで仕事する事が当たり前で、個性が出ていて良かったです。
逆に先方から見たら、弊社は白のシャツで揃えていて『制服』ですか?と言われる始末で、時代錯誤に映ったのでしょう。

 

遊休不動産の活用を、葉山、鎌倉、茅ケ崎で実行されていて、地域の皆さんと共に使え、且つ、事業として成り立てていることが素晴らしいと思いました。
中には蔵を改造した1棟貸しのゲストハウスもあり、インテリアが非常に良かったです。
若い女性に人気で、稼働率が高いとの事でした。

 

訪問の合間に、中学の修学旅行以来の鎌倉の大仏、八幡宮、鎌倉文華館を見学しました。
文華館は坂倉準三氏の建物ですが、初めて見学できました。
小さな美術館ですが、築60年ほど、リニューアルされていますが往事のデザインは残されていて、中庭、ピロティ、大階段等、見所満載でした。
物が無い時代にこれほど工夫して作り込んでいる事に感動しました。
池の置き石に建物が乗り、2階が白壁で処理されていて、地域に馴染んだ設計がされている事と実物を見れた事が良かったです。

 

鎌倉、小金井、西国分寺と慌ただしく移動した会社訪問でしたが、実に刺激を受ける事が出来ました。

感謝

 

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