投稿者: staffcolumn

日本一おもしろい街 大垣市に向けて

write by 奥村

6月26日「ミドリのいち」、7月3日「食のまちづくりワークショップ」と、コロナで開催を延期していたイベントを、2週続けての開催に踏み切りました。

その間、幸いにも弊社の第三の事業について見つめなおす時間が取れたことが結果良かったと思います。

ennoieミドリバシ責任者の垣本君と幾度もこの事業の意味について話し合いを重ね、顕在化してきたものを彼が企画したのがこの二つのイベントでした。

ただ一過性のイベントではなく、未来へ向けて地域のためになる事につながるための永続的かつ一貫性のあるイベントにしようという思いで行いました。

まだ表に出ていない地域のプレイヤ-が活躍できる場を創造し、また共に支援していただける人と街づくりに関して考える時間を共有する。

そういう意味においては未来に対するビジョンへの思いがこのイベントの中には深く刻まれており、意味のあるものになったと思います。

空き家問題、志のある人が輝ける場所、SDGs、そしてその中での自社の役割。

そのすべてが双方に依存できることがこれからの地域社会には必要なことだと深く感じます。

一方向の都合の良いことだけでは社会は決して良くなりません。

そのためには何ができるのかを考え、建築という枠を超えた中で社会貢献できる道をこれからも実践していきたいと思います。

ミドリのいち開催

write by 垣本

6月26日(土)に『ミドリのいち』第1回目を開催いたしました。

弊社が運営しているレンタルスペース”ミドリバシ”にて、地元の起業者や起業希望者が出店するマルシェを開催したいと思い、企画をスタートさせました。

その中で、ぎふコーラの泉野さんと、方向性や運営方法を模索しながら共に進めていきました。

企画会議を重ねる中で、泉野さんが「ぎふコーラとしてマルシェにいろいろ出店してるけど、毎回ゴミがたくさん出るんだよね。」と問題を提起してくれました。

確かに、楽しいマルシェはいろんな所にあるけど、”楽しい”というのは表面的なもので、裏で困ってる誰かがいるかもしれないと考えるようになりました。

 

ただ楽しいだけで終わらせるんじゃなく、まちのためになるような地域の恒例イベントにしたい。

また、続けていく中で、イベント自体を良い方向にアップデートして、地域の問題解決につながればいい。

 

そこで固まったコンセプト、『持続可能なマルシェ』を基に、様々な仕掛けを考えていきました。

野菜を展示するのもプラスチック袋じゃなく、新聞紙で包装したり、

マイボトルで出店者の商品を味わったり、使った食器を外の流しで洗って持って帰る。

そんな素敵な風景をつくる仕掛けを考えSNSで発信しました。

 

また、毎年弊社が運営に関わってきた子ども向けの建築職業体験イベント『キッズスタジオ』のミニ版も、将来の子どもたちの可能性を育むようなプログラムとして、ミドリのいちにて開催しました。

当日は、子連れのお客さんが多く、美味しいものを楽しみ、また2階のキッズスタジオにてモノづくりWSに参加し、中には開演から終演まで滞在する方も見えました。

そして、インスタをみてマイバッグ、マイタンブラー持ってきましたと嬉しそうに話しかけてくださった方。

考えていた、「楽しいだけじゃない、まちのためになるマルシェ」の第一歩が踏み出せたと思いました。

「ミドリのいち」に来場者、出店者、主催者が一緒になって共によりよいイベントに育てていけたらと思いながら、すでに7月以降の企画を考えております。

パワーアップし続けますので、これからのミドリのいちに乞うご期待です。

賑わい事業

write by 桐山

先日、高松で会社見学をさせて頂いた。
その女性社長の活躍ぶりが凄い。
お聞きすればするほど社長の人間味が判り、事業化や経営的視点より興味がある分野で何か自分に出来る事は無いか?と思い打ち込んで来られた事に気づきました。
それが出版社の知るところとなり、本を出し、関東に支店を作るように活躍の場が広がっていったようです。

かき氷屋さんの中庭で懇談をさせて頂きましたが、一本奥まった所に店があり、道路からは入り口が見えませんでした。
昨今のインスタの普及もあり、路地を通ってお客様が来ていただける環境として仕上がっていましたが、普通なら選ばれない立地を転換させておられました。
中古の建物のみ取り扱い、自分は不動産業ではなく大家さんだと表現され、店子さんとの長い付き合いを続けておられる。
テナントも自社でデザインし施工する。
あの会社のテナントはテイストがこうだ、と決まっていて、それが良いから出店を希望されるのでブランド力がどんどん付いて来ます。
地域も、10分~15分程度で移動できる場所に絞り込んで仕事をされていました。
店舗は賑わっていました。
弊社もまず1棟、始めていくように行動します。

感動体験

write by 河村

2015年から目標にしていた事がやっと実現しました。

ついに、ついに、揖斐川のサツキマスを釣ることができました!

 

岐阜県にはアマゴという魚がいます。
この魚は澄んだ美しい川に生息しています。

美しい川とは人間にとっての価値観ですが、魚類の生息環境としては実は厳しい部分もあります。
川がクリア=微生物が極端に少ない環境なのです。
その結果、常に栄養が無い状態で、生き物全てが「食べる」ことに必死です。
アマゴも例外ではありません。

ところが、生き物は常に平等ではありません。
生まれた個体によって大きさ、運動能力がまちまちなのです。

体が大きく、先に孵化した個体はライバル達より沢山の虫を取り、順調に大きくなります。
栄養が全然ない川で、体が小さく運動能力の低いアマゴのグループは、そのままでは生き残れません。

そして、小さく弱いアマゴ達は覚悟を決めて川を下り、海を目指します。
淡水魚は基本的に塩分濃度の濃い海ではそのままでは生きていけません。
自分の体を作り替える必要があるのです。 

自分の体を変え、もっと沢山の捕食者がいる海でなんとか生き残り、4月~5月の皐月の短い間に自分の生まれた川へ大きくなって帰ってくる。

これら降海型のアマゴを「皐月鱒」と呼びます。こんなにカッコいい魚が地元にいる事を川で釣りを始めてから知りました。

それまでは、遠くの海で強く大きな魚ばかり釣っていましたが、だんだんと地元の魚の事を知りたくなってきました。

調べれば調べるほどサツキマスは出会う事が難しい事が分かりました。
「幻の魚」と言われるほどです。
そして、釣れなければ釣れないほどに釣りたい思いが募ります。

釣れる期間も短い、個体も少ない、釣り方も良く分からない。
何処にいるかもわからない。

年間の遡上数ははっきりとは分かっていませんが、今年令和3年の岐阜中央卸売市場に入荷したサツキマスの数はわずか11匹です。
それぐらい数が少ないのです。

この広い長良川、揖斐川、木曽川で、遡上する数が年間わずか数十匹の魚を探す行為は、殆ど狂気の沙汰だと思います。

これまで本当に沢山の釣りをしましたが、こんなにも釣れない釣りは他にありませんでした。
何せ7年間、ただの一匹も釣れなかったのですから。
それでも続けた私のような人種を、人は釣りバカと呼ぶのでしょう。

 

その魚がかかった時は「お願い!釣らせて!」と声に出してました。
無事ネットに掬えた時には本当に手も足も震え、たった一人の早朝の揖斐川で叫んでいました。 

あまりに気が動転して帰ろうとした車にインロックしてしまい、どうする事も出来ず河川敷で何時間もロードサービスを待つことになりました。
(幸い携帯だけは持っていました)

さすがに数時間河川敷で待ちぼうけしたら頭も冷やせましたが、嬉しさがふつふつと込み上げてきました。 

それはそれは最高の時間でした。

ロードサービスで鍵を開けてくれたおじさんに、
「俺、今日ここで幻の魚を釣ったんです。」
と自慢してしまいました。

もう、人に言いたくて言いたくて言いたくて。
我慢できなかったみたいです。

きっと感動を共有したかったのでしょう。
おじさんはポカンとしてましたが。笑

私は趣味で、手足も、心も震えるほど感動する体験を知りました。

 

次は仕事でこんな感動する体験を味わってみたい。

「やったな!」と肩を叩いて心の底から叫んでみたいです。

そんな仕事を社員みんなと共有したいです。

釣れるまでやめなければ、釣れる。

きっと目標も叶うまで続ければ、叶う。 

そういうものなのかぁと感じました。

山梨研修

write by 豊田

今回は、今月行った山梨研修のお話をしたいと思います。

6月4日に男性社員で山梨の清春芸術村に研修に行ってきました。

研修の目的は、事務所にこもって図面を書いているだけでは新しい発想は浮かばないので、良い建築、面白い建築、新しい建築、文化、芸術に実際に触れることで、自分の中の引き出しを増やし、お客さんにより良い、面白い提案ができるようになるためです。

定期的にこの研修を行う予定で、今回がその第1回目の研修でした。

今回行った清春芸術村には広い敷地の中にいくつかの建築物が建っていて、見学するというものでした。

中でも私の中で印象的だった2つの建物について紹介したいと思います。

   

まず1つ目は藤本照信さんの設計の茶室です。

この建物は、実際に立っている樹にツリーハウスのような茶室を造ったものです。

天候が悪かったからかコロナの影響か、茶室に上がることができなかったのが残念でしたが、外から見るととても異様な光景でした。

柱となるのが樹1本だけという、不安定そうな外観なのに倒れずに建っていて、軸となる樹は太くしっかりしているのですが、茶室自体は浮遊感のするなんとも不思議な建物でした。

この茶室を計画するにあたって、構造についてはもちろん、外からの見せ方、素材などを幾度となく検討されたのだろうな、と考えるのが楽しい建物でした。

   

2つ目は安藤忠雄さんの光の美術館です。

この建物には照明がありません。自然光のみで鑑賞する美術館です。

季節によって、時間によって、天候によって見え方が変わります。

今回は天候が良くなかったので太陽光による陰影を感じることはできませんでしたが、天窓からの外光で全体的に明るくなっていたので、建物を見るには良かったです。

光の美術館は、内装はどうして美しく見えるのだろうか?この部材はどうしてこの大きさなのだろうか?どうしてこの位置なのだろうか?などを考えながら見学しました。

いろんな位置から見てみたり、手すりの大きさや間隔を測ったりしながら、先輩方と美しく見える理由を考えながら見学しました。

先輩方の意見を聞き共感したり、自分自身で体感しながら大きさや美しさを感じたりでき、とても勉強になる見学でした。

今回は私が特に印象的だった2つの建物について紹介しましたが、清春芸術村の見学を通して、実際に見て、体験することの大切さを学びました。

これからも会社の研修だけでなくもっといろんなものに触れて、学んでいきたいと思いました。

田んぼ体験

write by 西垣

ゴールデンウィークはどこへ行く事もなく、家でいつものキャンプごっこをしながら家族で過ごしていましたら、保育園からの幼なじみの友達から連絡があり、「子供と一緒に田んぼ体験しにこない?」と言われ、楽しそうだったから家族揃ってお邪魔する事にしました。

子供にいい体験をと思って行ったのですが、一体 何をするのか全く見当が付きませんでした。

普通に想像すると、小さな苗を一定の間隔に植えていく事だろうと思っていたのですが、その前の段階の種まき場を作って並べるという作業でした。

まず、田んぼに土俵のような高台(苗代田というそうです)を作り、その上を軽く耕し、水に浸すという作業をしました。

大人たちは耕し、子供たちは水をバケツでかけていきました。

最初は長靴を履いていましたが、すぐに私も子供も裸足になりました。

子供もかなりはしゃいでいましたが、私も とても気持ちが良く感じ、なんだか懐かしい気分になりました。

今度は柱のような角材をふたりで持ち、その高台を真っすぐに均し、再度 水をかけて次の作業にはいりました。

種もみに種をまいた育苗箱という容器100個ほどが事前に準備されていて、それを出来上がった苗代田にきれいに並べる作業です。

田んぼの中では思うように動けないので、大人・子供が一列に並んでリレー形式で順番に並べていきました。

あぜ道から遠く離れれば離れるほど大変になり、段々リレー間隔が長くなり、足をとられてこけそうになりながら、皆で頑張りました。

最後にジョウロで再度水に浸し、ビニールハウスのように空間をもたせるようにシートを覆い被せ、作業完了しました。

農家では毎年、家族・親戚などが集まって行事のように行われ、最後は楽しく会話をしながら皆でお昼ご飯を頂くという、私も子供も初めて体験する事ばかりで、とても思い出に残る1日になりました。

帰りに畑で イチゴ狩りもさせていただき、家で早速食べたのですが、見た目はアレですが、、、

予想以上の甘さで子供も大満足でした。

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