カテゴリー: ■カキモト*コラム

ミドリバシパートナーズとまちをつくる

write by 垣本

現代設計事務所が運営するミドリバシ。

最近はいろんな方々との縁に恵まれてたくさんの楽しいことが起こり始めてます。

9月から始まった萩田さんによるミドリバシカフェ。素材にこだわったスコーン、マフィン、プリンなどの美味しい焼き菓子たちをコーヒーと一緒に楽しむ時間はたくさんの方々に認知され始めてきてます。

また同じく9月からはシェフの古田さんが1日限定6名の古民家レストランを開催してます。岐阜県の食材、もっと言えば古田さんの自宅でできたローカル食材を最高の状態で、貸し切りの最高の空間でいただけます。

さらには夜のヨガ教室や気功教室などのアクティビティも開いてます。

プロとしてお客様に喜んでもらいたい方から、自分の趣味を他の人にも楽しんでもらいたい方までいろんな思いを持っている方たち。

僕たちはそうしたミドリバシで活動する方たちを『ミドリバシパートナーズ』と名付けました。でもなんでパートナー…?

オープン当初はレンタルスペースとしてミドリバシを使っていただいてたのですが、やっぱり僕たちはただ単に場所を貸すのではなく、『この場所を使ってこんなことをしたい、こんなふうになりたい。』という方を全力でサポートして、その方々のこれからの活動や人生に何かポジティブな刺激を与えられたらいいな。そんなふうな考えに変化していきました。

そんな考えの変化は、ミドリバシで出会った方々のおかげだと思ってます。

『もっとこうしたらお客さん来るんじゃない?』『こんな企画を他の人と組んでやったら今みでと違うお客さんが来るんじゃない?』

こんな意見交換を重ねる中で、まちでの面白い企画を一緒に考えられる関係性に変化していきました。

そんな関係はまさに『パートナー』だなと身を持って実感しました。

最初はただの自分の趣味ややりたいことだったけど、自分の個性を使ってまちを楽しくするという考えに変えていけたらこんな楽しいまちは他にはつくれないはず。

そうした力を持った場所がミドリバシ。

まだまだこれからですが、そんなビジョンを持ってこれからも全力でパートナーを応援していきたいです。

みんなでまちをつくりませんか?

勇気あるミドリバシカフェ店長

write by 垣本

6月から始まったミドリバシカフェ。

現代設計スタッフ自らコーヒーとモーニングを振舞ってきましたが、そんな中ある女性に出会うことができました。

「私もカフェやってみたいです!人と関わることが好きで、自分が出会った人たちを募ってマルシェやイベントを運営してみたいんですよね。」

と、とてもエネルギッシュな方でした。

その方を店長とし、現代設計事務所が運営等のバックアップするという形で、7月と8月のカフェ営業が決まりました。しかし、6月にモーニングカフェをやった実績があるとはいえ、飲食経営については全くの素人である私たちは、少々…いや、とても不安でした。

そんな中タイミングよく、以前ミドリバシでのイベントに出店していただいたカフェ経験者の方から「何かお手伝いできることはないか。」とコンタクトしていただきました。

その方もミドリバシの環境をお客さんに知ってもらいたいとおっしゃっていました。

そんな即席チームが結成され、メニュー開発、試作、広告宣伝など、オープンに向けて準備を進めていきました。

準備を進めていく中で、「朝の気持ちの良い時間帯にヨガしたら最高なんじゃない?」「本置いてゆっくり読みながら過ごしたいよね。」と様々な案が飛び出し、ヨガのインストラクターさんにお願いしたり、大量の古本を集めるなどをしました。

7月13日のオープンを迎え、慣れないながらでしたが、1週間もすると徐々に馴染んでいきました。お客さんとの交流やお話している店長の女性の姿はとても活き活きとしていて、彼女のやりたいことができている様子は私としても、とても充実した瞬間でした。

そんなポップアップカフェも8月をもちまして終了となります。涙ながらに「とてもいい経験でした。」と言っていただき、「次はカフェではなく、また違う形で人との繋がりをつくる取り組みをしていきたい。」と意気込んでいる様子で、彼女の人生にとってよい刺激を与えられたのかなと、うれしい気持ちでいっぱいです。

全くやったことないことが実現できる場所『ミドリバシ』

彼女はそれを自分で体現し、そしてその勇気に本当に感謝しています。

ありがとうございました。

そして9月からのミドリバシカフェは、ガラッと変えてオープンします!

コーヒーとデザートセットが目玉のミドリバシカフェ。

営業時間は10:00から17:00です。(火曜は定休)

また違ったミドリバシカフェに遊びに来てください。

これからのミドリバシ

write by 垣本

新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が解除された6月。私は、地域社会のためにミドリバシで何かできないかと考え、模索していた。

週末のイベントを企画したり、どうしたらミドリバシを借りてもらえるかと考えたり。でも考える先には、「このご時世、人が集まる状況を作ってもなぁ…。」というネガティブな考えにたどり着いてしまう。

さあどうしようか。

ある日ミドリバシの掃除をしていると、散歩をしていたおばあちゃん達に声を掛けられた。

「ここって何屋なのかね?」

そこで私たちは尋ね返した。

「何屋さんだったら良いですかね?」

すると1人のおばあちゃんが

「散歩の休憩でお茶できるところがほしい。」

「ご飯食べるところもここら辺じゃないんやわ。」

事務所に戻り、社員同士で話していると突然、

「来週月曜から、早朝6時からのモーニングやろう!」

「ミドリバシの周辺の方に喜んでもらえる!あの場所をもっと地元に根差した場所にしよう!」

突発的ではあったが、改めてミドリバシという場所の使い方や方向性を再確認することができた。そして、『6月限定で現代設計カフェをやる』というチャレンジが始まった。

もちろんカフェ運営なんてしたこともないし、個人で物売りなんて初めての体験だった。

とりあえず、「自分達に何が出来る?」と問いかけを。

「俺料理好きだし、サンドイッチ作るわ。」

「僕コーヒー淹れるのに凝ってるので、ドリップコーヒー出せます。」

次第にメニューとサービスが決まり、急ピッチで準備を進めた。

そしてオープン当日。

期待と不安でフワフワしながら、仕込み・準備を終えて開店時間が近付くと、すでに外で2人のご夫婦が待っていた。まだ開店前だったが、すぐにご案内した。

するとその後続々とお客様が。なんと初日20名程のお客様に来ていただく事ができた。

お客様に改めてミドリバシがどんな場所になって欲しいかを尋ねてみると、皆さんそれぞれ求めていることが多様でとても参考になった。

「毎日空いてるカフェがほしい。」

「カレー食べ比べイベントをしてほしい。」

「ランチでここに来たいな。」

いろいろお聞きしていると「絶対にそれ実現させたい!」とワクワクが止まらなかった。

そんなこんなで無事一週目の営業が終わった。

二週目には「八百屋やってみない?」と地域の野菜の販売を始めた。

すると、散歩の寄り道にお母さんたちがたくさん来てくださるようになった。

「最寄りのスーパーが遠くて買い物が大変なんや。」

「この時間にやってくれるのありがたいわ。」

「こんな保存の仕方あかんよ。」

お困りごとや、感謝の声、野菜の保存方法なんかまでも教えてもらった。とても勉強になった(笑)

こうしていろんな方と話していると、どんな方がこのミドリバシ周辺に住んでいて、どんな生活を送っているか、ということがなんとなく分かるようになってきた。

やはりこの地域のために何かやるというのが、ミドリバシ自体を育てて行くために大事なことなんだと実感した。それと同時に、「次はこんなイベントしたら喜んでもらえるかな。」というアイディアがどんどん湧いてくるようになった。

6月30日。カフェ最終日。

常連さんにたくさん来店していただき、温かい言葉と感謝の言葉を頂いた。

そして「もう終わっちゃうの?やっと慣れてきたところでしょ?」と続編を期待する声もたくさん頂いた。

そして遂に決定。

『7月13日(月)AM6:00~』

モーニングまた始めます!

今回は『カフェをやってみたいと意気込む女性』と『プロとしてカフェ運営経験のある男性』とが、ご縁あって繋がる事ができました。現代設計事務所もお手伝いしながら、更にたくさんの方に来ていただけるように、月曜日から木曜日の6:00から14:00まで空いているカフェ『ミドリバシ モーニングandカフェ』を始めます。引き続き野菜市もやりますので是非ともお越しくださいませ。

5月末には全く考えもつかなかった状況を、たくさんの方たちのおかげで創る事ができました。これからもミドリバシ周辺に住む方にとって、面白くて必要とされる場所にしていきたいと思います。『わたしのまちにはミドリバシがある!』と誇れるような存在になれるよう、いろんなことをやって行こうと思いますので、今後ともよろしくお願いします。

おうち時間と自宅周辺の再発見

write by 垣本

コラムでは毎回過去に行った旅行での思い出を綴ってきました。

そしてこのコラムを書くたびに、「あ~もう一回行きたいなー!」なんて思い出に浸っています。そして次の旅の予定を立てたり、旅行記やエッセイを読み漁ったりしています。

ここ最近は、これからの旅行の予定なんて考えることすらできず、なかなかストレスがたまる日々です。しかし一方で、自宅やその周辺での楽しみ方を見つけることができ、改めて色々と発見することができました。今回は、おうち時間と自宅周辺の再発見について書いていきます。

月に1度は好きな飲み屋へ行ったり、美味しいご飯を食べに行ったりしていた僕ですが、自粛期間ではその楽しみを自分の手料理に変えて楽しんでいました。ある日、近所のスーパーで食材を調達し、それに合う美味しいお酒を探そうと、近くの酒屋へ行ってみました。通りかかった時に「雰囲気のいいお店だなぁ~」と思っていましたが、まだ一度も入ったことがありませんでした。

入店してみると、ワインの数々に驚きました。数多くの種類があり、ボトルごとに店主による味の説明と、ワインに合う料理が書かれた札がつけられていました。

ワインにそこまで詳しくない僕にとってはとてもありがたく、店主さんも親しみやすい方で色々と丁寧に教えてくれました。自宅から歩いて5分程の距離にこんな素敵な酒屋を発見したので、これからの家飲み時間に革命が起きそうな予感がします。

もうひとつの再発見は、サンドイッチ屋です。金曜と土曜の午前だけ営業しているそのお店は、おばあちゃんが朝早くから1人で仕込みから販売を行っています。僕のランニングコース上にあり、ある朝、ランニングを終えた後に立ち寄ってみることにしました。メニューは、「ささみカツサンド」、「オムレツサンド」、「ハムサンド」と昔ながらの懐かしいものがたくさん。2ピース200円と値段もお手頃です。僕は「オムレツサンド」と「小倉栗サンド」を選びました。家に戻り、コーヒーを淹れ、洗濯物を回している間に、朝食をとる。そんな『休日の贅沢』を発見してしまったのです。

日常の中のちょっとした特別な時間を、この自粛期間で体験することができました。旅行先でのローカルな時間の過ごし方も楽しいですが、自分自身の地元のローカルな時間の過ごし方を、改めて見つめるいい機会になりました。

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