write by 垣本

空き家が連なるシャッター街を30店舗が入居する、ひとつのまちをつくった、

「沼垂テラス商店街」

先日、新潟市にある『沼垂テラス商店街』という場所へ行ってきました。

新潟駅から徒歩20分の場所に位置し、周りにはお寺さんがたくさんありその昔は「沼垂市場」として地域住民で賑わうまちだったそうです。
近くには大規模な工場が立ち並び、高度経済成長期には、工場作業員さんたちが立ち寄る飲み屋がずらりと立ち並んでいたそうです。
そんなまちも昭和終わり頃からシャッター街となり、以降約20年その状態が続いていました。

そんな中、このまちで割烹料理屋を営む田村さんが立ち上がり、かつての賑わいを取り戻すために動き出しました。
自分で運営しなければと、田村さん自身が空き店舗を借り、2010年に佐渡生乳ソフトクリームと手作り惣菜のお店『Ruruck Kitchen(ルルックキッチン)』を開業させました。

2011年、家具とコーヒーの店『ISANA(イサナ)』が、さらに2012年、陶芸工房『青人窯(あおとがま)』が次々とオープンし、ゆっくりであるが1年に1店舗のペースで空き家に入居が決まりました。

その後、市場組合が解散したことを機に、空き店舗になっていた長屋を会社で一括して買い取り、コンセプトを変えて新たな商店街として再生、開業希望の若者が出店しやすい環境が整えられました。
中には、2坪(4帖)の物販店やコーヒースタンドもあり、正直「こんな大きさで店舗運営出来るんだ!」と驚きました。

重要なのは、スタートしやすい賃料で必要最低限の設備で店を出せる出店しやすい環境だと改めて感じました。
例えば月3万で借りられる2坪店舗なら、「副業からでも始められる!?」、「子育てしながらでも始められるかも。」とハードルを低く感じてもらえる。
これからチャレンジする方の可能性を消すことなく、その方の個性を発揮できる場を作れるんだと感じました。

ミドリバシがある四季の広場も駅から徒歩20分という立地で、昔からの生活が残る素敵な場所があったり、空き家もたくさんあったり。

沼垂テラス商店街のように、新しく起業する人で溢れるまちにしていけるはず!

これから、そんなふうにまちを変えていけたらと思ってます、楽しみにしててください!

 

最後に

沼垂と書いて「ぬったり」って読みます。